新築工事の流れと施工管理の仕事
RC造の中規模マンション(地上10階前後)を例に、着工から引き渡しまでを工程表にしました。工程ごとに何が行われ、施工管理が何を見ているのかを知ると、現場の1日の意味がわかります。
更新日 ・施工管理求人アース 編集部
横軸は着工からの月数。期間は一例で、規模・構造・敷地条件によって大きく変わります。工程名を押すと、その工程の説明に移ります。
1着工準備1か月目
近隣へのあいさつと工事説明、各種の届け出、施工計画書の作成、仮設計画の決定。
施工管理のポイント近隣説明で工事時間・搬入経路・騒音対策を伝えておくと、あとの苦情を大きく減らせます。
関連する用語:施工計画書
2仮設工事1〜2か月目
仮囲い・ゲート・現場事務所・仮設電気・仮設水道の設置。墨出しの基準をつくる。
施工管理のポイント仮設の計画は工事全体の段取りを決めます。揚重機の位置と資材の置き場を最初に決めます。
関連する用語:墨出し
3杭・山留め・土工2〜4か月目
杭の施工、山留め(掘った周りの土を押さえる)、根切り(掘削)、残土の搬出。
施工管理のポイント地中の埋設物や地下水など、図面にない状況が出やすい工程です。掘削中は山留めの変位と周辺地盤を毎日確認します。
4基礎工事4〜5か月目
基礎の鉄筋・型枠・コンクリート打設。地中梁・耐圧盤をつくる。
施工管理のポイント配筋検査で鉄筋の本数・間隔・かぶり厚さを確かめ、写真に残します。設備のスリーブの入れ忘れに注意します。
5躯体工事5〜11か月目
1フロアごとに、墨出し→鉄筋→型枠→設備の先行配管→コンクリート打設をくり返して上へ積み上げる。
施工管理のポイント工事の山場です。1フロアのサイクル(例:10〜14日)を崩さないよう、打設日の天候・人員・生コン車の段取りを組みます。
6外装工事9〜13か月目
外壁のタイル・塗装、サッシの取り付け、屋上の防水。外部足場を使う工事。
施工管理のポイント足場の解体時期が全体の工程を決めます。外装の検査と是正を足場があるうちに終えるのが鉄則です。
7設備工事6〜15か月目
電気・空調・給排水の配管・配線、機器の取り付け、試運転調整。
施工管理のポイント天井内・壁内で建築と設備が取り合います。施工図で納まりを事前に調整し、隠れる前に検査と写真撮影を行います。
8内装仕上げ10〜15か月目
間仕切り・ボード・クロス・床・建具・キッチンや浴室などの取り付け。
施工管理のポイント多くの職種が入れ替わりで入る時期です。作業の順番と、仕上がった部分の養生を管理します。
9外構工事14〜15か月目
駐車場・植栽・フェンス・舗装など、建物まわりの工事。
施工管理のポイント足場の解体後に入るため、竣工前の短い期間に集中します。
関連する用語:舗装
10検査・引き渡し15〜16か月目
社内検査、設計者・施主の検査、官公庁の完了検査。是正を終えて引き渡す。
施工管理のポイント検査の指摘を一覧にして、是正の担当と期限を決めます。取扱説明書や保証書などの引き渡し書類もこの時期にそろえます。
よくある質問
マンションの新築工事はどのくらいの期間がかかりますか?
規模や構造で大きく変わります。RC造の中規模マンションでは1年〜1年半程度が一つの目安で、一般に地上階数が増えるほど躯体工事の期間が長くなります。
施工管理がいちばん忙しいのはどの工程ですか?
躯体工事の打設サイクルと、竣工前の検査・是正の時期が忙しくなりやすい工程です。複数の職種が同時に入る内装仕上げの時期も、調整の量が増えます。