現場のヒヤリハット
事故にはならなかったけれど、ヒヤリとした・ハッとした場面を、原因と対策に分けてまとめました。朝礼やKY活動、新規入場者教育の題材にお使いください。
更新日 ・施工管理求人アース 編集部
掲載している場面は、建設現場でよく起こりうる状況をもとに施工管理求人アース編集部が作成した典型例で、実際の事故の記録ではありません。安全対策は、各現場の作業計画と関係法令にもとづいて行ってください。
- 日暮れの早い夕方、合図が見えないままつり荷を下ろしかけた 日没が早くなってきた時期の空調設備の更新工事で、移動式クレーンを使って新しい室外機を屋上へつり上げていた。予定より作業が遅れ、最後の1台を下ろすころには屋上が薄暗くなり、地上のオペレーターから合図者の手の動きが見えにくくなっていた。オペレーターが合図を見間違えて巻き下げを続けかけたが、合図者が大きな声で止め、つり荷は架台の手前で止まった。
- 冷え込んだ朝のあと、法面の上から小石が転がり落ちてきた 朝の冷え込みが強くなってきた時期の道路改良工事で、切土の法面の下で側溝の据え付けをしていた。日が当たり始めた昼前、法面の上のほうから小石がいくつか転がり落ち、作業員の近くで止まった。法面を見ていた交通誘導員が声をかけ、職長が作業を止めて全員を法面から離した。
- 壁に立てかけた石膏ボードの束が倒れかけた 年末の引き渡しに向けて工程が詰まってきた事務所の内装改修工事で、搬入した石膏ボードを廊下の壁ぎわに立てかけて仮置きしていた。置き場が狭く、ボードを立てる角度が浅いまま重ねていた。作業員が隣のボードを1枚抜き取ったとき束が手前に傾きかけ、近くにいた職長が気づいて一緒に押さえ、壁に戻した。
- 雨の朝、扉の開いた仮設分電盤にプラグを差しかけた 秋雨が続く時期のマンション新築工事で、前日の夕方に屋外の仮設分電盤の扉が閉め忘れられ、夜の雨が吹き込んで盤の中がぬれていた。朝、作業員がぬれた手袋のまま電動工具のプラグを差し込もうとしたところ、巡回中の若手の施工管理が盤の中の水滴に気づいて止め、電気の担当者に点検を頼んだ。
- 営業中の店舗の改修で、作業区画に来館者が入りかけた 営業を続けながら進める商業施設の改修工事で、設備業者の作業員が共用通路の天井内で配管の切り回しをしていた。作業区画はパネルで囲っていたが、脚立や材料を出し入れするため一部を開けたままにしていた。年末に向けて来館者が増え始めた時期で、来館者が開いた所から区画に入りかけたところを、若手の施工管理が気づいて声をかけ、通路へ案内した。
- 日没後、動いている発電機にガソリンを継ぎ足しかけた 住宅地の外構工事で、日没が早くなったため、可搬式の発電機で投光器をつけて残りの作業を進めていた。発電機の燃料が少なくなり、作業員がエンジンを止めずに携行缶からガソリンを継ぎ足そうとしたところ、近くにいた職長が気づいて声をかけ、エンジンを止めさせた。
- 片付けを急ぐ夕方、足場の上から端材を投げ下ろしかけた 鉄骨造の事務所ビルの新築工事で、作業員が外部足場の上で外壁の下地を取り付けていた。日没が早くなり、作業の終わりごろは明るいうちに片付けを終えようと急いでいた。足場の上に残った端材を下へ投げ下ろそうとしたとき、足場の下を別の作業員が資材を抱えて通りかかり、気づいた職長が声をかけて止めた。
- 冷え込んだ朝、軍手のまま使った電動ドリルに巻き込まれかけた マンションの一室の改修工事で、作業員が振動ドリルを使ってコンクリートの壁に配管用の穴をあけていた。朝の冷え込みが強く、作業員は防寒のために軍手をはめ、袖口の広い上着を着ていた。穴の位置を確かめようと回っている刃先の近くに手を寄せたとき、軍手の指先が刃に触れて引っ張られたが、すぐにスイッチを離して止めた。
- 後退してきたダンプトラックの死角に作業員が入りかけた 宅地造成の工事で、バックホウで掘った土をダンプトラックに積み込み、場内の仮置き場へ運んでいた。日が短くなり、作業の終わりごろは辺りが薄暗くなっていた。積み込み場所へ後退してきたダンプトラックの後ろに、丁張りを確かめていた若手の施工管理が近づいたが、誘導していた作業員が笛で合図して車を止めた。
- 朝露でぬれた折板屋根の上で足を滑らせかけた 工場の空調設備の更新工事で、作業員が折板屋根の上に置く室外機まわりの配管を取り付けていた。朝晩の冷え込みが強まり、屋根の表面が朝露でぬれていた。作業を始めてすぐ、屋根の端に近い場所で作業員が足を滑らせかけたが、フルハーネス型墜落制止用器具を親綱に掛けていたうえ、すぐに体勢を立て直した。
- 夕方、バックホウのアームが頭上の電線に近づきかけた 道路わきで側溝を入れ替える工事を進め、作業員がバックホウで古い側溝を掘り起こしていた。日が傾いて辺りが薄暗くなり、頭上を通る電線が見えにくくなっていた。アームを上げて土を積み込もうとしたとき、交通誘導員が電線との近さに気づいて合図し、オペレーターがすぐにアームを止めた。
- 取り付け中の鋼製扉が通り風で閉まりかけた 新築の事務所ビルで内装工事が進み、作業員が二人で廊下の鋼製扉を枠に取り付けていた。近くの窓が開いていて冷たい風が通り抜け、仮に吊り込んだ扉が急に閉まりかけた。枠に手を添えていた作業員が気づいて手を引き、若手の施工管理がその場で作業を止めた。
- 夕方、道路ぎわに置いた足場材に自転車がぶつかりかけた 住宅街の戸建て住宅で外壁の塗り替えを終え、足場の解体を進めていた。解体した足場材を敷地の前の道路ぎわに仮置きしてトラックを待つうちに日が暮れ、辺りが暗くなった。若手の施工管理が片付けを見に来たところ、暗い道を走ってきた自転車が足場材に気づかずぶつかりかけ、直前で止まった。
- 休憩所のストーブのそばに干した雨具から煙が出かけた 朝晩の冷え込みが強くなってきた解体工事の現場で、仮設の休憩所に石油ストーブを置いて使い始めた。昼休みのあと全員が作業に戻ってしばらくして、若手の施工管理が休憩所の前を通ると焦げたにおいがした。中を見ると、ストーブのすぐそばに干した雨具が熱で縮み、うっすら煙が出かけていたため、ストーブを消して雨具を離した。
- 高所作業車の作業床から保温材が落ちかけた 工場の外壁に沿って屋外の配管を取り付ける設備工事で、作業員が高所作業車に乗って配管に保温材を巻いていた。夕方になって風が強まり、作業床の手すりに立てかけていた保温材の切れ端があおられて外側へ倒れかけた。作業員がとっさに押さえ、下で材料を運んでいた作業員の近くに落ちることはなかった。
- 台風の前日、足場のシートが風をはらんで足場が揺れた 建設中の中層の集合住宅で、外壁の仕上げを進めていた。台風の接近にともない午後から風が強くなり、若手の施工管理が巡回すると、外部足場に張ったメッシュシートが風を受けてふくらみ、足場全体が揺れていた。調べると、外壁の作業のために外した壁つなぎの一部が戻されていなかった。
- トラッククレーンのアウトリガーが地面に沈みかけた 住宅の屋根の葺き替え工事で、積載形トラッククレーンを使って新しい屋根材を屋根の上へつり上げようとしていた。前日まで続いた秋雨で庭先の地面がやわらかくなっており、つり上げを始めたところでアウトリガーの片側が少し沈んだ。合図者がすぐに作業を止めさせ、荷を下ろした。
- 動いているベルトコンベヤに手を入れかけた 掘削した土をベルトコンベヤで運び出す土木工事で、夕方の片付けを急いでいた。作業員がローラーに付いた土を落とそうとして、コンベヤを止めないまま手を伸ばしかけたところ、近くにいた職長が声をかけて止めた。
- 停電したはずの回路に電気が来ていた 事務所ビルで、冬に向けた空調機の入れ替え工事をしていた。作業員が分電盤で該当のブレーカーを切り、機器の配線を外そうとした。若手の施工管理が検電を求めたところ、検電器が反応し、まだ電気が来ていることがわかった。
- 投光器の熱で養生シートが焦げかけた 住宅の内装リフォームで、夕方に室内が暗くなったため、作業員が床に投光器を置いて点けた。しばらくして、近くに垂れていた養生シートから焦げたにおいがし、若手の施工管理が気づいて投光器を離した。
- 夕暮れの片側交互通行で車が規制区間に入りかけた 道路の舗装補修で片側交互通行をしていた。夕方になって周りが暗くなり、交通誘導員どうしの合図が見えにくくなったところで、反対側から一般車が規制区間に進入しかけた。
- 開口部のふたに乗りかけた スラブの設備用開口に、合板のふたが置かれていた。資材を運んでいた作業員が、ふたの上に足を乗せかけた。
- 脚立の天板に乗って作業しようとした 天井内の配線作業で、あと少し手が届かないため、作業員が脚立の天板に乗ろうとした。
- 足場の手すりが外されたままだった 外壁の作業のため、足場の手すりの一部が外されていた。別の業者がその区画を通ろうとした。
- つり荷の下を通りかけた 移動式クレーンで鉄骨をつり上げている最中に、別の作業員が近道しようとつり荷の下を通りかけた。
- バックホウの旋回範囲に入りかけた 掘削中のバックホウの後ろで、作業員が測量の杭を確認しようと近づいた。オペレーターは気づいていなかった。
- 長尺物を持って階段でよろけた 長い配管材を一人で担いで仮設階段を上っていた作業員が、踊り場で材料が手すりに当たってよろけた。
- 上の階から工具が落ちてきた 上の階で作業していた人のスパナが、開口部の端から下の階に落ちた。下では別の業者が作業していた。
- 強い風でパネルがあおられた 屋上に仮置きしていた断熱パネルが、突風であおられて飛ばされかけた。
- 搬入車両の誘導中に歩行者が近づいた ゲートから大型車がバックで入る際、歩道を自転車が横切ろうとした。誘導員は車の後方を見ていた。
- 屋根の上で作業員がふらついた 真夏の午後、屋根の改修をしていた作業員が、めまいがすると言ってしゃがみこんだ。
- 仮設の電源コードが水たまりにつかっていた 雨のあと、地下の水たまりに仮設電源の延長コードの接続部がつかっていた。作業員がそれをまたごうとした。
- 掘削した溝の壁から土がこぼれた 上下水道管の埋設で、深さ2mほどの溝の中で作業していたとき、溝の壁から土がぱらぱらと落ちてきた。
- コンクリート打設中に型枠がふくらんだ 壁のコンクリートを打設している最中、型枠の一部が外側にふくらみ、締付金物がきしむ音がした。
- 資材用リフトの扉にはさまれかけた 仮設の資材用リフトで、荷を降ろしている途中に別の階でリフトが呼ばれ、動き出しかけた。
- 溶接の火花が可燃物に落ちた 天井内で配管の溶接をしていたところ、火花が下に置いてあった段ボールの梱包材に落ち、煙が出た。
- 解体中の壁が予定外の方向に倒れかけた 内装解体で、間仕切り壁を撤去していたところ、壁が作業員の側に倒れかけた。